
「糖質制限すると痩せるって本当?」
「どのように糖質を制限するのか?」
多くの方が糖質制限に関心を持っている現在、そのメリットとデメリットはどうなのでしょうか。
様々なメディアで特集される糖質制限ですが、実際の効果やその背後にある理論を知りたいと感じている人も多いでしょう。
糖質制限は効果的なダイエット法として知られる一方、健康への影響も懸念されています。本記事では、糖質制限ダイエットの基本と、その注意点を詳しく解説します。
1.糖質とは何か?

糖質制限というフレーズは一般的ですが、具体的に糖質が何を意味するのか、どのように制限するのかは明確に理解していない方も少なくありません。
糖質の役割とは何かを正確に理解することが大切です。
1-1.糖質:体と脳の主要なエネルギー供給源
糖質を豊富に含む食品
「糖質」とは何でしょうか。
糖質は炭水化物の一部として、人間のエネルギー供給源として機能します。
糖質というと、甘いものが頭に浮かぶかもしれませんが、実は主食の米やパン、パスタや芋類にも豊富に含まれています。
糖質、たんぱく質、脂質は私たちが生きていく上で欠かせないエネルギー源です。糖質が不足すると疲れやすくなったり、集中できなくなることがあります。特にブドウ糖は、脳のエネルギー供給源として非常に重要です。一方で、糖質を過剰に摂ると、体内に蓄積されて太る原因となります。
メモ:
炭水化物には糖質以外にも「食物繊維」が含まれ、これは私たちの消化酵素では分解できません。
おすすめのポイント:
糖質制限の効果的なアプローチ
手軽に取り入れる糖質制限のコツ
運動が苦手な方への糖質制限のアドバイス
2.糖質制限のダイエット効果と実践方法

「糖質制限で本当に痩せるのか?」という疑問を持つ方は多いでしょう。
このセクションでは、糖質制限のダイエットへの効果とその実践方法について解説します。
2-1.糖質制限の短期的効果
糖質制限の効果に関する研究が世界各地で行われています。2017年の研究では、糖尿病患者を対象に糖質制限とカロリー制限の効果を比較した結果、糖質制限をしたグループは半年後に体重やBMIの明確な変化があったとの結果が示されました1。しかし、一年後の比較では、糖質制限とカロリー制限のグループ間で差がなかったとされています1。
日本肥満学会のガイドラインでは、糖質制限は短期的には効果が見られるが、長期的にはその差がなくなることがあるため、極端な制限は推奨されていません*2。
2-2.糖質制限の実践方法
糖質制限ダイエットは、日常の糖質摂取を減少させ、代わりにたんぱく質や脂質を増やすことを指します。特定のケースでは、糖質を減少させる代わりに、好きなだけ肉や魚、卵、乳製品などのたんぱく質を摂取するという方法もあります。
この方法の魅力は、空腹感を感じにくい点です。糖質制限の背後には、食事での糖質摂取を減少させることで血糖値の急激な上昇を防ぐ効果があります。インスリンというホルモンは血糖値を管理する働きがあり、糖質を多く摂取すると多く分泌されるため、余分な糖が中性脂肪に変わりやすくなります。
一方、たんぱく質や脂質は血糖値をほとんど上げないため、糖質制限によってインスリンの分泌が抑えられ、脂肪の蓄積が少なくなると言われています。
ただし、極端な糖質制限や、たんぱく質や脂質の過剰摂取は健康リスクをもたらす可能性があります。
次に、糖質制限がもたらす健康上のリスクについて詳しく説明します。
3.糖質制限の実際とリスク:真実はどうなの?

糖質制限は短期的なダイエットの方法として注目されていますが、長期的にはその効果が限られていると言われています。また、糖質制限をすることによる健康へのリスクも指摘されており、十分な知識がないと危険性があるかもしれません。
糖質制限の健康リスク
- 死亡リスクの増加
- 研究によれば、糖質制限食を摂取している人は死亡リスクが高くなる可能性があると報告されています。特に心臓や血管の病気に対して死亡リスクが高まることが指摘されています。
- 体重の増加
- 糖質を減少させる代わりに他の栄養成分を過剰に摂取することで、逆に体重が増える危険性があります。炭水化物の減少はダイエット効果をもたらしますが、それをたんぱく質や脂質で補うと、その効果はなくなる可能性があります。
- 高齢者における健康リスク
- 高齢者が糖質制限をする場合、他の健康リスクが高まる恐れがあると言われています。消化機能の低下や運動量の減少など、老化による体の変化を無視しての糖質制限は、栄養不足や認知症のリスクを高める可能性があるのです。
糖質制限を考えている方は、十分な情報を得て慎重に進めることをおすすめします。糖質制限のリスクについてさらに詳しく知りたい方は、専門の情報を参照してください。
4.健康的にダイエットする際の鍵となる3つの方法
「糖質を過度に制限するのは避けた方がいいというのは理解したけど、それならどのように体重を落とすべき?」と疑問に感じる人も多いでしょう。
健康的で効果的なダイエットを実現するためのポイントをいくつか紹介します。
【健康的ダイエットの3つの鍵】
- 栄養のバランスを保ちながら食事を摂る
- 適切な運動を継続する
- 急激な減量ではなく、長期的な視点でのダイエットを目指す
ポイント1:栄養のバランスを保ちながら食事を摂る
体重を減少させるためには、摂取カロリーより消費カロリーが多いことが基本です。しかし、極端な糖質制限や特定の食材だけを中心にするダイエットは栄養が偏ってしまう危険があるため、栄養バランスをしっかりと取ることが健康的なダイエットの鍵です。
例えば、厚生労働省の勧告では、食事全体に占める炭水化物の摂取目標量は50〜65%*6、たんぱく質は11〜20%、脂質は20〜30%とされています。この目安を参考に、毎日の食事を工夫してみましょう。

ポイント2:継続的な運動を取り入れる
体重を健康的に落とすためには、運動によるカロリーの消費が欠かせません。
ストレスなく続けられる運動を選び、その継続を大切にしましょう。
有酸素運動は体脂肪の燃焼に効果的で、筋トレを併せると筋肉が増え、エネルギー消費が向上します。
結果がすぐに出ないかもしれませんが、長く続けることが鍵です。
例えば、エスカレーターを使わずに階段を利用する、または普段よりも長めに歩くといった小さな変化から始めてみては?
有酸素運動の解説:
酸素を活用して体脂肪をエネルギーとして利用する運動の一例です。代表的なものには、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどがあります。
ポイント3:長期間を見越して体重を落とす
腹部を押さえるイラスト
「すぐにでも痩せたい!」という気持ちはわかりますが、急速な減量は健康上のリスクを伴います。
栄養が偏るだけでなく、便秘や月経の乱れ、貧血や骨密度の低下などの問題が生じる可能性があります。
焦らず、長期的な視点での生活習慣の見直しが必要です。
5.糖質制限のまとめ

「手軽に痩せたい」「すぐに結果がほしい」という方は多いかもしれません。
確かに、糖質制限は短期間の効果が認められていますが、長期的な効果や健康リスクについてはまだ十分にはわかっていません。
健康を第一に考えるなら、過度な糖質制限ではなく、栄養バランスを整えた食事と適切な運動が必要です。
無理なダイエットは体への負担となるので注意が必要です。
日常の食事や生活習慣の見直しを行い、健康的な体へと導くことを目指しましょう。